偽装

巷で、耐震強度(計算書)偽造、が問題となっているが、建築士さんと何度か仕事をした経験からすると、
「有って当然!ただ、今回のはあまりにも幼稚過ぎる」って言うのが心証です。
建築士さん達で一番偉ぶってるのが、技術者では無く”デザイナー”ってところが問題なのではと思う、
又、役所と協議し、計算や法的根拠を持って描かれた図面を、相談も無に書き換える”設備設計者”

土木屋は現場から質問が来ない様に、詳細な図面を描くのに対して、
「そんなに詳細に描いたら現場が図面通りに作っちゃうだろう!」
「現場で迷う位の図面で丁度良いんだ、その都度考えて変えるから」
と!言う建築士、それじゃ”確認申請に出した図面と変わっちまうはず!
図面だけなら良いが、構造計算してるはずだから、むやみに変えたら不味いだろ?
(どうせ、構造屋には追加の金なんて払う気無いだろうし。。。)
そんな疑問に、答えが出た様な事件だ。

施主や、コンサルと称する輩の「偽装は知らなかった」ってのも、ある意味本当だろう、
「安全性や、法の遵守なんて考えた事有る訳無いだろう!!」ってのが本音でしょうね、「法規制なんて曲解させて(役人に)通せ!」って事(自分も言われた)
(許可さえ取ってしまえばこっちのモノ、ってのは日常聞く台詞)
ある、超大手会社の建築士に「違法がばれる確立は!!」と怒鳴られ無理やり工事を進めさせられた事が有る。

がっ!見事に違法が役人に見抜かれたら、無様に慌てふためいて、次は誰に責任を押し付けるか騒ぎ出した、
あまりに下らないので「俺のミスって事で事態を収拾して下さい」と言うと、安心して役所や関係者に頭下げに行った。。。
そんなにビビるなら、最初から違法行為なんかすんな!
(誰が見ても”ミス”じゃ無くて、故意の偽装なんだよね、役人だって薄々感づいてる(担当者馬鹿じゃ無かったから)下っ端と、工事屋の共謀で出来る事じゃ無いから)

30人以上の建築士さんと仕事して来たが、自分の家の設計任せられるのは3人だけ、自分の専門外の事をハッキリ言える(自覚出来てる)人、
あまりに少ない気がする、自覚出来ていないから、聞こうともしない、完成検査の図書、はたしてどこまで正しいのか。。。
やっちまった事(仕様変更)の、つじつま合わせられなくて”偽造”したものが山ほど有るんじゃ無いかな?