初めての談合(笑)

第一種接近遭遇!

遥かな昔、始めて”談合”ってモノを自覚したのは、ゲソな部長と、禿げな係長(社長の義理の弟)が手に負えなくなった仕事を手伝った事から始まった。
(この仕事、無知な二人のおかげでえらい事になってたのだが、詳細は又の機会に)

何とか納品にこぎつけて、ほっ!としたところに、建設会社を名乗る10名近い人が尋ねて来たのだ、
話を聞くと、工事を受注する予定の会社の人達だとか、
設計内容の説明と、設計書(要は工事費の積算書、当時は工事費の積算までやってましたから)のコピーを貰いに来たとの事。

「設計書コピーしてくれ!」の、ゲソ部長の言葉に驚いて、
「金入りの方ですか?金抜きの方ですか?」と聞き返した、するとゲソは、
「お前の判断に任せる」と。。。(^^;。。。
当時は入札の際に金額を消した設計書、(数量は解る物)を、役所から業者に渡して居たはず(そう聞いていた)、
ならば、わざわざ設計会社に出向いて来たと言う事は、金額の入った物を入手する為に間違い無い!
しかし、それって犯罪。。。
俺の判断なら、絶対金抜き!かと言って、下手に渡さないと業界でのうちの会社の立場が悪くなる。。。
(既にこの時、ゲソ部長の言葉を信用する気は無くなってました)
しばらく考えて、金入りをコピーして、赤でバッテン書き込んだ物の裏に金抜きをコピーして渡したのでした!
(今考えりゃ浅はかだね・笑)

後日、入札に使った各建設会社の積算書が手に入ったのだが、落札会社の積算書は工事に使う、コンクリート製品の単価を安く入れる等、緻密に修正して有ったが、
他の会社は、うちの入れた(役所単価)金額に、一律の割り増し(1.1を掛けただけとか)をして入札して有った!
(通常、途中の計算でも千円以下切捨てとかするのだが、しっかり1円単位で金額が入ってた)
しかも、工事項目、書式も全く同じだし。。。(誰がどう見ても。。。)

まあ!落札出来ない事が判ってて、300ページを超える緻密な積算書を作る経費なんか、勿体無いと思うけどね。


昨今、予定金額の95%以上で落札されておかしい!と言われるが、積算をした人間から言わせて貰えば、
90%を切るって事は、自分の積算に間違いが有ったか、※工事屋の積算に落ちが有るか、はたまた工事屋が最初から手抜きを考えているかと、疑ってしまう。

※積算の抜け、これって結構有る、最近役人が、故意に特殊条件が有る事を隠して発注した事例も経験した、
又、工事屋さんの中には、特殊工法が解らず(図面に明記して有るのだが)、昔ながらの工法で金額出して落札してしまう事も有る、
その為の追加工事や、対策工事が新たに発生したり、井戸水の汚染や地盤沈下等の近隣への被害が懸念される事態になったりしてます。

自分の考えは、限り無く100%の金額で落札しいて良いから、設計通りに工事はやって欲しいと思う。
(設計で故意に偽装するバカも居る時代だから、現場もおかしいと思ったら、役所・設計屋ときっちり話しは付けて貰いたいものだ。)