初めての談合その2

第二種接近遭遇!!

とある会社の、本社勤務になって間もない頃、
それは、一本の電話から始まった!
通常、経理のおばちゃんが取るのだが、その日は、経理も営業も出払っていたので、
それまでの職場で、”電話の呼び出し音は3回まで”の調教を受けていた自分が出た!
(一応年下も、女の子も3人居るのだが、誰も反応して無かった(ーーメ。。。)

電:「ゲソ部長さんいらっしゃいますか?」
俺:「今日は一日出ております。」
電:「じゃあ、営業のどなたかいらっしゃいますか?」
俺:「あいにく、皆出払っております」
電:「それじゃ!伝言お願いします」
電:「今度の”札”1千200万の100万落としで”お願いしますと」
俺:「えっ!?。。。」
電:「そう伝えて貰えれば解りますから」
俺:「あの。。。すいません、お名前を。。。」
電:「それだけ伝えて貰えれば判りますから。。。」(ぷつっ!つぅーつぅー。。。)

これだけ。。。仕方無いので、メモを書きゲソの机の上に置いておいた。

後で、”出来る営業”に聞いたのだが、
札=入札
1千200万の100万落とし=1千200万円で落札するから、
各社100万円ずつ上乗せした金額で、入札してくれ!
って事なんだそうだ!

これには後日談が有って、別件の時、経理のおばちゃんが電話に出て、ゲソに伝えたところ、
「”その金額”で入札書類書いて役所に出しといて!」と無責任な処理をした為に、
”100万落とし”を、100万少ない金額と考えたおばちゃんが、書類を作り、見事落札してしまった!
(これ!ヤバイ事っす!!)
社長と”出来る営業”が各社に頭下げて廻る大問題に発展、仕事は、
そのまま落札予定の会社に丸投げ(金もね!)って事でどうにか収めたが。。。
しばらくそこの談合では、受注出来なくなりましたとさ。
(それでも”ゲソ”は何のお咎めも、謝罪行脚も無し、そりゃ!他の社員が切れまくるのも解る)

PS:これと同じ事、次の会社でも有ったんだよねぇ~!そこの会社の経理はバカばっかで、
おいらの言う事聞かないんだもん!(専属の営業は居なかった)
確かに、俺以外談合未経験って事も有ったけど。。。
(自分達が判らないのに、24の若造が、談合知ってるとは認めたくなかったのか?)
100万落としとは、100万高くて”落札出来ない(落とす)”って意味だって、
普通は理解出来ないのかも知れないね。